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「多良間島の豊年祭」「竹富島の種子取祭」国立劇場公演
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沖縄/村祭りの芝居と踊り
多良間島の豊年祭
琉球王朝の芸能 = もう一つの伝承 =
2001年6月9日・10日 国立劇場小劇場 |
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6月9日(土)10日(日)の2日間、東京の国立劇場において、多良間島の「八月踊り」からいくつかの芸能が披露された。
開演30分前、客席にはまだあまり人がいない。ロビーでは沖縄の物産品や音楽のCD、本などが販売されている。久しぶりに会った人やお弁当を食べている人など、同窓会の様な和やかさ。客席の方も段々人が増えてきた。島出身の人も多いのだろう。美しい着物を着た人、沖縄独特の織物で作った服を着た人、若い人から高齢の人まで色々な年代の人たちが集まった。
舞台中央に櫓が組まれその前に舞台用の幕が垂れている。背景には沖縄の植物が描かれている。背広姿の人たち6名が櫓の上に作られた桟敷の様な所に座った。三線や歌を担当する地謡の人たちである。今まで見てきた祭りは、舞台の袖での演奏だったが、多良間島では、実際の八月踊りの時もそうなのだろうか。舞台の始まりを告げるほら貝の音とのんびりしたリズムの三線で芸能が始まった。
十数個の演目を通じて印象に残ったのは、音楽や踊りのリズムだった。沖縄の島の踊りには、優雅なもの、力強いもの、おどけた楽しいものと色々あるが、私が見たこの島の踊りは、とてものどかな感じがした。周囲を海に囲まれているので、牧歌的などという言葉は変かも知れないが、広大な草地にころりと寝そべって見たい、そんな音楽と踊りだった。出演者の人たちが次々と出てくる総引きも独特のユーモラスな足取りで、思わず一緒に舞台に出てみたくなった。

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© 国立劇場 撮影:二階堂 健
上に掲載の4点の作品の著作権は、国立劇場に帰属します。
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沖縄県八重山郡竹富島仲筋村の芸能
国指定重要無形民俗文化財
「種子取祭の芸能」を中心に
2001年6月24日 国立劇場小劇場 |
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6月24日(日)昨日までの雨も上がり、竹富島仲筋村の芸能「なーじぶどぅい」の公演が、多良間島の時と同じ国立劇場で行われた。
この日私たちは、舞台の裏方手伝いとして集められた、やまと協力隊(総勢10名)の一員として参加した。そろいの水色のTシャツを着て、準備が始まる。私たちは、ロビーでプログラムの販売を担当することになった。公演される芸能の内容についても詳しく紹介されているやや厚めのプログラムは、とても貴重な資料だと思う。プログラム販売が一段落したあと、そっと舞台を見に行った。
ちょうど鬼捕り(鬼狂言)が始まるところだった。実際の種子取祭の時には、この演目は、夕方近くに行われる。でも島では、まだ外は明るい時間である。ほの暗い舞台の照明で見る鬼はとても鬼らしく、雰囲気にも怖さがあって、今まで見てきた鬼とは、またひと味違っていた。近くで1人で見ていた男の子が、鬼が出て来たとたん、思わず母親にしがみついた。
照明というのは、とても不思議な力を持っていると思った。太陽の光の中では、全体が見えてしまうが、タノリャーの踊りも、二人が舞台中央に浮き上がっているように見えた。同じ狂言や踊りが、島で見たものとは全く別のものに感じた。島の人たちにも見せたいと思った。

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