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7月30日(金)
夕方、ビジターセンターに島の男の人達が集合する。爬竜船競漕に使う、木の黒い船を浜に運び出す。20人がかりで担ぐが、厚い板で出来ているため、重みが肩にずっしりかかっている様子だ。坂になっている所に来ると、皆つらそうな表情になってきた。海に出し、水もれなどを点検する。
7月31日(土)
午前8時半、海岸に30〜40人ぐらいの男の人達が集合する。トラックやブルトーザーで、道具を運び、テント設営が始まる。浜の周りでは、草刈り、石拾い、掃除など暑い中での作業が行われた。
2時間程で小休憩、皆汗びっしょりになっている。木陰は涼しいが、浜の方はだんだん強い日差しになってきた。立っているだけで汗がどんどん出てくる。配られた冷たいお茶やジュースを飲みながら、島のおじい達は、島の言葉で話が盛り上がる。例年のウーニ競走の事らしい。午前と午後では、潮の違いでウーニの走る距離が違ってくるので、この距離についての話をしている様だが外国語を聞いている様で、詳しいことはよくわからなかった。皆が休んでいる間、浜では今年のウーニの一人、宮喜一君が先輩の宮良寿さんから、砂浜での走り方、波のあしらい方、船への乗り方と、ウーニとしてのポイントを聞き、細かな練習をし始めた。
午後からは、公民館で牛汁作りが行われる。4つのグループに分かれて作業が始まった。昔はこの島で牛も潰していたが、現在は石垣島へ牛を運び、解体されてから再び黒島へ持ってきている。
下茹でをするグループ、下茹でのできた中身(内臓)をさらに細かく分けていくグループ、大鍋に入れて別の部位を煮始めているグループ、ニガナ(胃に良く効く)、トウガン、ニンジンなど島の野菜の下準備のグループ、ここでは、手慣れた女の人達が30人ほど集まって、汗びっしょりになりながら準備が進められていく。
大鍋がテントの中でぐつぐつ煮えてきた、上下を大きなへらで入れ替えようとするが、量と熱さで、大変な力が入る。大給食センターのようで、これが500人分の牛汁なのかと思うと、ただ、ただ驚きである。
夕方、浜で爬竜船競漕の最終練習が始まった。爬竜船では、役割分担がある。練習をしながら、体重や船のバランス、役割によって船の持ち場を決めていく。2度程沖まで漕ぎ、練習は終わった。
8月1日(日)
この日は沖縄本島に台風が近づいていたにもかかわらず、黒島は例年のように晴れ渡った。いつも静かな港も、8時半には石垣島から最初の船が到着し、強い日差しの中、祭りが始まった。 |