システム手帳,制作工程

革用の小さな刻印を木槌で打って、立体的な模様にしていきます。

図案を描き終わった革
刻印で立体的に仕上げた革

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投稿者:ゆんたく

システム手帳,制作工程

初めて革工芸に出合ったのは、20代の頃でした。毎月2回、仕事帰りに革教室に行きました。その時に水分を吸ってくれるからと、和紙に図案を写すことを習いました。それ以来ずっと図案を描いた和紙を使っています。
軽く水刷毛で牛革を濡らしてから和紙を置き、その上に透明の薄いフィルムを重ねて、鉄筆で線を描いていきます。

図案を写すため、軽く水刷毛で牛革を濡らしています
透明の薄いフィルムを重ねて、鉄筆で線を描いています

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投稿者:ゆんたく

システム手帳,制作工程

小さめのシステム手帳(金具6穴)の型紙をつくり、牛革の吟面(表側の面)において、大まかに革を裁ちます。この時に革のキズや汚れを避けて革の荒裁ちをします。

牛革のシステム手帳 型紙

今回使う牛革は、栃木レザーの牛革1.4㎜厚に漉いてあるものです。このままでも良いのですが、手に馴染みやすくするために、革を揉んでおきます。揉み方によって革の吟面に美しいシボを出すことができます。
シボは揉み方によって、水シボ、角シボ、丸シボの3種類の模様に分けられます。
水シボ・・一定方向に揉む。角シボ・・縦と横方向から揉む。丸シボ・・縦、横、斜めと八方から揉む。
一般的には模様付け、染め、カービングを終えてから革を揉みますが、このシステム手帳は、カービングナイフを使わずに、モデラのように工具を打っているので、予め革を柔らかくしてから模様を付けることにしました。
吟面を内側にして、二つ折りにします。両手で革の折り目部分に圧力を加えながら、革全体が柔らかくなるまで丁寧に揉みます。小さな小さな丸シボができました。

牛革のシステム手帳 革揉み

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投稿者:ゆんたく

システム手帳,制作工程

これまではゴート(山羊の革)で制作していたシステム手帳を栃木レザーの牛革で作ることにしました。この頃は軽くて使いやすいシステム手帳が種類も豊富に出回っているので、革で作るのは止めようかと考えました。でも丈夫な牛革は、使い込むほどに使い手に馴染んでくるので、やはり作り続けたいと思い、小型のシステム手帳の制作から始めることにしました。

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投稿者:ゆんたく

七尾市の旅,能登半島の旅

どこを旅しても必ず入って見たくなるのが、その町の和菓子店です。
一本杉通りでも、いつものように和菓子店を見つけました。この店の女将さんは、とても話が上手で、気さくな方でした。
私がこの町へ初めて来たことを知ると、「花嫁のれん」の話をしてくれました。その映像も座敷で見られるからと言って、商品の並べてある隣部屋の座敷に招いて、親族の結婚式の時のビデオを見せて下さいました。

花嫁のれん
花嫁が嫁入りの時に花嫁のれんを持参し、花婿の家の仏間入口に掛けられます。
玄関で、合わせ水の儀式を終え、挨拶を交わしたあと、花嫁のれんをくぐり、お参りをしてから結婚式が始まります。

初めて訪ねた店なのに、女将さんのおかげで、もうずっとこの町に住んでいるような気持ちになり、とてもゆったりした時間を過ごせました。旅先のこんな出会いは、私にとって一生の宝物です。

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投稿者:ゆんたく

七尾市の旅,能登半島の旅

1892年創業の「和ろうそく」の店です。
店に入ると、製法の異なるろうそくやそれぞれに合う燭台が沢山ありました。何をどう選んだら良いのか迷うほど、心引かれるものばかりでした。
和ろうそくが多くの工程を経て、ようやく出来上がることを知りました。小さな燭台と菜の花ろうそく、絵ろうそく、ろうそく等伯を購入しました。

高澤ろうそく店で購入した、和ろうそく

高澤ろうそく店ホームページ
https://www.takazawacandle.jp/

高澤ろうそく店オンラインショップ
https://takazawacandle.stores.jp/

七尾のろうそくを両親の仏壇に置いて、火を灯しました。柔らかな炎を見ながら、かつて両親が見たであろう、同じ町並に出合えたことを感謝しました。

「絵ろうそく」と「ろうそく等伯」

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投稿者:ゆんたく

七尾市の旅,能登半島の旅

両親が健在だった頃、七尾に旅行した話を何度も聞きました。「ある島に船を送るために七尾に行き、古い船を購入して、皆で船の塗装の手伝いをした。とてもいい所だった。」と・・・
両親が亡くなり、この地名がずっと忘れられずにいました。
七尾の一本杉通りへいくことにしました。この通りは明治・大正期に建てられた商家が並ぶ商店街でした。どの店も一軒一軒訪ねてみたいと思えるような趣のある店でした。

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七尾市の旅,能登半島の旅

これまで旅に出る機会があると、その土地と橋で繋がっている島にも心引かれます。
能登にも「能登島」という島がありました。
島には水族館もあり、高台から景色を見ていると、館内の案内も時折聞こえてきました。午前中はどんよりとした雲に覆われていましたが、午後からは日も差し、島に掛かる橋もきれいに見えました。美しい曲線の橋の向こうにはもう一つの橋が見えました。

能登島大橋

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投稿者:ゆんたく

能登半島の旅

すず塩田村から、海岸沿いの道を少し戻り、途中から左に折れて「時国家」に向かいました。
最初に着いた「下時国家」は見学することが出来なくなっていました。この先の道沿いにある「上時国家」は見学が出来るということを聞いて、行ってみました。

時国家は源平合戦後、能登に配流された平時忠(たいらときただ)を祖とする能登随一の名家ということを初めて知りました。平時忠は、平清盛の義弟で、平家が滅亡した際に、神器の帰座の功により特別の計らいで能登に配流となったそうです。
時忠の子、時国は近隣の村々300石を統治し、それから第21代当主が、この屋敷を築いて、第25代当主が現在もこの屋敷と伝統を守っています。

少し坂道になっている先に門が見え、その向こうに重厚な屋根が見えました。入母屋茅葺きの大屋根で、高さは18mもあるそうです。美しく見事な屋根です。

室内も見ることが出来ました。室内のふすまは金箔が使われ、円形の縁取りの中にあげは蝶が描かれていました。この時代にこういうデザインが考えられていたことにとても驚きました。

土間のある部屋の天井には立派な籠が吊り下げられていました。かつて、どんな人がこの籠に乗り、どこまで出かけていったのか・・・想像がふくらみます。
籠を吊すためにこの部分の梁には、松の芯材がだけが使われているそうです。

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投稿者:ゆんたく

能登半島の旅

以前テレビ番組で能登の塩田の様子を見たことがありました。海水を砂地に蒔き、砂地全体を乾燥させてから塩を作る映像でした。
江戸時代から500年以上も続く製法で塩を作っている場所が、白米千枚田の先の珠洲市にあることを知り、更に海岸沿いの道を走って行きました。
仁江(にえ)海岸というところに道の駅「すず塩田村」がありました。ここでは「揚げ浜式」という製法で塩を作っています。
資料館で塩の歴史や塩作りの工程を知ることが出来ました。海水を砂地に蒔き、どうやってその中から塩を取り出すことが出来るのか、とても不思議に思っていました。実際にやっているところは見られませんでしたが、使われている道具を間近に見て、そのわけがわかりました。

海水の汲み上げから始まり、多くの工程を経て、貴重な塩が作られていました。揚げ浜式の塩、いしる塩を購入しました。今まで使っていた塩の味とは違っていて、まろやかな甘みも感じられる塩でした。
まさに「手塩にかけて」、丁寧に作られた味は何にも代えがたいものでした。

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